血液型物語

海外に暮らしておりますと。。。。





「あなたの血液型って何型？」



と、いう質問は１００％と言ってもイイほどに聞いたことがない。



そうなんです。ここニュージーランドでも、欧米諸国と同じく？血液型にはどの人もこの人も全然興味無し。というか、自分の血液型知らん人の方が多いくらいなのでR。





O型はイージーゴーイングで。。。


A型は几帳面で。。。。





とかいう典型的な？血液型診断なんてものも一切存在せず

逆に人に血液型なんてものを聞こうものなら




「なんで？知りたいという欲求の意味が分からない。。。」



的な、ちょっとヘンテコな癖でもあるんじゃないのアナタ？

の、ような反応を受けたりもします。


なのでワタシ、一切聞かないのー。






で、かくいう、ウチの旦那。


その通りにならって　３２年間自分の血液型を知らん男　だったのであります。

そしてついについに、ワタシの念願だった旦那の血液型が暴かれた昨日は、ワタシにとって結婚記念日？に肩を並べてもいいと言っても良いほどのっっ、稀にみる特別な日なのであります。

と、いうのも、色々ありまして。







ことの発端は３年？４年？ほど前に遡り。。。。。




旦那との交際が始まった当初のはなし。。。

まあ、付き合いの挨拶的な礼儀として聞いた訳ですよ。


「血液型、何型なん？」

と。



もちろん返事は

「？え、知らないよ。日本人て血液型こだわるよね。超変。ははは」



（ここらへんで軽めのジョブくらいのカルチャーショックを受ける）



スノーボードの日本人友達がいる旦那なので、過去にも何度か聞かれたらしく、そんな日本人の言動を奇行であるかのように話す旦那。




いや、ちょっとちょっと。



ちょっと待ってよそこのニュージーランド人よ。




確かに人間４つの血液型で表されるように人格のタイプが４つしかないとか有り得んＣとか言われるとそりゃそうなんじゃけど血液型のナニソレって話のネタ的に結構当たってたりすることもあるから侮れんのじゃけんっっっっ！


なんて説明を英語でぺらぺらできるほど英語が堪能ではなかったので「あ、そうなん、しらんのじゃ、そっかー」でそのときは話が終わってしまっていたのです。

が、ワタシの中には



いつかお前の血液型を暴いてやるけんの。


お前は明らかに　A型　だ！　と、予測し当ててやる。

そう、血液型別タイプ分類はあながち嘘ではないことを証明するのさ！



という、本当にどうでもイイ野望がふつふつ湧いておったわけなのであります。



で、そんな感じで交際し始めて数ヶ月ほどたったとき、スノーボードで膝の前十字靭帯を断裂させてしまった旦那は手術を受ける大事に。



チャーーーーンス！


これ、チャンス、もう来た、チャンスきた。


血液型、ついでに調べてもらえーーー！




きみのように物事をちょっと事細かくちょっとネガティブなこともふまえつつ理論的にあーだこーだと言ったり、ナニソレ、ケーブルのめっちゃ細かいのんをチョコチョコいじってコントローラー（ゲームのな）を自作してみたり、計画を立てるとき絶対に紙に書いて頭の中を整理整頓したり、色んなもんの段ボール箱（テレビとかゲームとかの）をきちんと保管したり、材料の性質とか特性とか弱点をいちいち気にして「これは色落ちするからだめ！コットン１００％じゃなきゃやだ！」とか製品表示確認に余念がなかったり、典型的なO型であるワタシのおおざっぱな行動をいちいち指摘してきたり、というか、何かする前からすでに指摘してくる辺りの超神経質さは



A型、決定。

な。

と、いうことを切々と語って病院に放り込んできました。





で、帰ってきました。





「な、血液型の結果はっ！？」






「血液型調べると追加料金取られるから辞退したでござる。」



え、まじで、なにそれ、追加料金ていくらなん？





「んーーーー、２０〜３０ドルくらい。」











そんぐらい払えーーーーー！！！！

あほーーーー！！！

ワタシの煮えたぎる野望がーーーーー！！！







もう、このあたりで払わんところからA型気質が見え隠れしとる。（A型の方、すいません。。。）O型のワタシならバカ高い手術代金にプラス２、３０ドルなんざ大した変わりねぇじゃん、と、ソッコーで払うこと確実じゃし。（O型の方も、すいません。。。）




そうして夢にまでみたワタシの「旦那の血液型は何型なのよ？」野望は奇しくも崩れ去り、それから数回ほど病院の世話になることもあったのだが血液検査のアプライをするチャンスもなく忙しい日々を送る毎日。。。。






月日は流れ、先週末。



「超下痢。もうほんとに今世紀最大ぐらいの下痢。どうしよ。。」


と、あまりうれしくない緊急事態を聞かされた先週土曜日。

日曜になっても良くなるどころか悪化の一途をたどり、月曜日も出勤しようとしてたものの、とてつもなくしんどそうだったので


「辛かったら我慢せずに連絡するんよ。ほんですぐに病院行って帰っておいでよ。」


と、菩薩のような妻を演じ、仕事に送り出す。





２時間弱で帰ってくるわな。




今回は結構ヤバめだったようで速攻で病院に行った模様。
（すぐ下がユルくなる特性を持つ動物。それが旦那。）

すると血液検査だー検ベンダーなんだかんだ、皮膚の組織も取られたりだとか。


で、そして、旦那のひとこと。






「ついでに血液型の検査のアプライもしてきたー！」　with ドヤ顔。


わたしが旦那の血液型を知りたがっていたのを覚えてたようで、なんでかふと思い出したんだと。うむ、稀にみるこの男の快挙っっっ！



よくやった！お前はわたしの見込んだとおりの出世頭だよ！！！

と、褒めそやし下痢をしててビールが飲めないのでコーラで乾杯。

で肝心の血液型の結果は２、３日で旦那のEメールに送信されるとのことで先週はそれを心待ちにしてたのさ。




ああ、してたさ。


言われたとおり水曜日には旦那のEメールにラボから結果のメール。「よし、メールを開け、開いて結果を報告するのだ。」と旦那に告げ、ワタシはルンルンで夕飯の準備をしていたところ。。。。



「なあ、ミカ、、、病院のレシート知らん？？」


と、後ろから不穏な空気を漂わせた男がちょろちょろ何かを探しとる。


「？は？知らん、知らんよ。レシート関係は勝手に捨てんよ。何？レシートが必要なん？」



「レシートに暗証番号が記載されてて、ソレが無いと血液型のページが開けられん。」





「開けられん。」


「開けられん。」





「開けられん。」



あーーーーーほーーーーーー！！！！

あのドヤ顔は何処いったーーー！！（怒


もう、血眼で探しましたとも。

ありとあらゆる所を。




なんならワタシの必死さに段々機嫌の悪くなる男がいたりしつつも。


んなもん関係ぇねーーーーー！！ぼけーーー！何失くしとんねん！！！



で、結局見つからず。



またまたワタシの野望は脆くも崩れ去ったのでアリマース。





「こりゃもう、知らんでエエってことじゃな。」



と、あきらめていた金曜の夜。。。。
（水曜日からしつこく探していたのが、そう、ワタシだ）




ふと、部屋にあるコルクボードに目をやると。。。

病院のレシート、思いっきり画鋲で留められとるがな。

なんで気づかない。

いや、

なんでわざわざここに留めたことを二日で忘れるのか旦那よ。

（無言でレシートの前まで連行したところ「てへへっっ。」って、言いよったわ。）





でも、いいの！

もう、なんでもいいの！


ワタシのどうでもええ野望から解放されるときが今来たのよ！






と、鼻息荒く見守る中。。。。





旦那の血液型。。。。





David Mathews


A+型




ほれみたことかーーーーーーーー！！！





もう、自分の旦那の解析具合のブレの無さに戦いたわ。








そんなこんなな血液型物語でございました。


ちなみにニュージーランド人はほとんどの確率でO−型なんですってよ。
（血液型知らん人も多いからその話も信憑性低そうじゃが、ドクター曰く。。。）


日本じゃ珍しい？型なんじゃないかな？

お国が変われば血液型の割合も変わるのね。

ちょっと面白いなと思いましたで候。